こんにちは。 8月24日に行われた「花譜 3rd ONE-MAN-LIVE 不可解参(狂) in 日本武道館」に行ってきたので、今回はその感想をここに書いていこうと思う。
はじめに
今回、不可解参(狂)で花譜ちゃんを観測して様々な気持ちでいっぱいだが、それらを語るためにまずは自分について少し書こうと思う。
2018年、私は不登校でした。別にいじめられていたわけじゃないのに、ただ学校行くのが嫌だったからという理由で一年も不登校だった。
毎日、12:00とかに起きて冷蔵庫の中のもので昼ごはんを作り部屋にこもってYouTubeを見たりゲームをしたり...人生で最も堕落した生活を送っていた。
この生活にも慣れてきた11月頃、YouTubeを見ていたらこの動画を見つけた。花譜ちゃんを初めて観測したのはこの時だ。
その声、その姿、一瞬で私は彼女に夢中になった。少し自慢だが、私はこういう少ししたら流行る!ってやつを見つける謎の嗅覚を持っていると思っている。(THE FIRST TAKE然り、呪術廻戦然り、テイラー・スウィフト然り)花譜ちゃんもまだ登録者が80人ぐらいの時からずっと観測し続けている。飽き性の私にしてはこれだけ続いているのは珍しい。
中学3年に上がってからは受験勉強に追われ趣味をほぼすべて断絶していた。TwitterやYouTube、ゲームも封じていた。それでも、花譜ちゃんの情報だけは追っていた、人生で初めてクラファンを投げたのも花譜ちゃんの初めてのワンマンのためのものだった。
8/1、初めて一人でライブに行った。もちろん花譜ちゃんの1stワンマンライブ「不可解」だ。行き先を親に伝えず翌日帰宅した時にこっぴどく叱られて塾以外の外出を禁じられたのも懐かしい思い出だ。
当時の感想を文字に残しておけばよかったがまぁ残していないものはしょうがない。最高だったことは覚えている。
その後のライブは「不可解弐REBUILDING」まではすべてオンラインで視聴していた。どれも独特な世界観、設定で私をさらに沼へと沈めた。
まぁ長々と書いたが、要は隠れ観測者だよ~ってことが伝わればいいなと思ってる。それを踏まえて今回の不可解参(狂)について話していきたいと思う。
不可解参(狂)
まず、今回のライブはアーティストの登竜門とも言われる日本武道館で行われた。Vtuberの中では今まで誰も立ったことのない地で、開催前から世間は大盛りあがりだった。
7月頃渋谷のセンター街などが花譜ちゃんのポスターでジャックされた様子を、KAMITSUBAKIを全く知らない東京に住む友人に撮ってもらった時、「あぁ、知ってる人だ。」と言われて、有名になったんやなぁと改めて感じたのを覚えている。
KAMITSUBAKI STUDIO総括プロデューサーのPIDEPIPERさんも今回の不可解参(狂)はMADなパーティーと表現していたので楽しみだった。
さて、当日は午前中は一緒に同行してくれた友人が刀剣乱舞のお店に行きたいとのことだったので、秋葉原へ向かった。道中の電車でTwitterを見ていると観測者の方々が物販待機列に2時間前から並んでいてびっくりしていた。
私はもとよりペンライトとタオル以外はFIND ME STOREで買う気でいたので開場の2時間ぐらい前に現地入りしたら良いかなぁという予定感を立てていた。
プレミアムチケットか最前ブロックをいつもは狙うのだが、今回は初めてのライブの友達を連れて行く使命があったため一般で入場した(二人ともめっちゃハマってくれたので次はプレミアムが最前ブロック狙うかも?)。実際浮いたお金で再放送を見られると考えるとお得である。物は考えようだ。
またアイスクリームの販売もあり、不可解以来の販売だったので観測者の方々はめっちゃ盛り上がっていた。
アイスクリームの名前は「花譜のおいおい!さくら味って!季節感のさくらんかい!アイスクリーム」という、ネーミングセンスが面白いアイスクリーム(笑)。花譜ちゃんが口ずさんでいるのを容易に想像ができてふふっとなった。
さて私はこのアイスクリームを食べていない。観測者失格かも知れないがあえて言わせてほしい。私はさくら味の食べ物が何一つ食べられないのだ。とても悲しいことだが食べられないのだ。「もしかしたらさくらんぼ味かも??」と期待をしてTwitterでエゴサをかけたがしっかり桜餅の味がしたらしい。残念。
セトリと感想
明透ちゃんのMCが終わると消灯とともに手元のペンラの色が消えた。この時、「あ、俺今運営の手の上だ」と感じた。
最初の曲は花譜ちゃんの「魔女」から始まった。衣装は白い「燕」だった。とても可愛かった。当たり前か。
続いて「畢生よ、夜が降り止む前に、ニヒル、アンサー」とメドレーで披露された。曲のつなぎがどれも神がかっていた。
俺の残機を投下します, ホットギミック ガールミーツボーイ, Monark, ブラッククローバーと各種メディアやゲームに用いられた曲のメドレーで、当時のCMとかを切り抜いていたのを思い出した。懐かしい。演出やリリックモーションが原作に寄せられていてすっごい世界観にのめり込んだ。
続いて、カンザキイオリさん作詞作曲の「命に嫌われている。」をカバーで披露した。花譜ちゃんが歌う「命に嫌われている。」は祈り?のようで、歌い方がうまいとかそういうのじゃなくて、一言一言の言葉に意味と言うか言霊というかそういったものが込められて私達観測者の元へ届いているなと改めて感じた。
次に「私論理、戸惑いテレパシー」と続いた。私論理の公開当時一人で花譜展に行ってきたのだが、その帰りに初めて渋谷に行った。私論理のMVを見ながら歩く渋谷はとても楽しかったのを覚えている。どちらの曲もとてもペンラを振るのが楽しい曲でノリノリになって振っていた。
ここで花譜ちゃんが初まりの歌、「糸」を披露した。当時私はこれと言って推しというものが存在しなかったので初めてYouTubeでプレミア公開されるものを世界中の人と一緒に見るという体験を得た。そんなこともあってどこか涙腺に来るものがあった。
ここで入ったポエトリーを聞いて瞬時に察した。可不ちゃんが来た。ライブの後友人が声の見分けがつかなかったと言っているくらい、本当に自然に話していて微笑ましかった。
「化孵化、流線形メーデー」を二人で披露した。化孵化は最初前奏が流れた瞬間、「え、これライブで歌うってま??」みたいなリアクションだった。だってあれ歌えると思わないじゃん?歌えちゃってたよ流石だね。流線形のメーデーは邪神ちゃんのEDでとてもかわいい曲だ。めっちゃ腕を振り回した。ここで右腕がお亡くなりになり左腕にシフトチェンジした。
ここから事前に告知のあったゲストとの組曲ラッシュ!「飛翔するmeme、イマジナリーフレンド」が披露された。飛翔するmemeではライブのたなかさんがマジでかっこよくて、そこに花譜ちゃんの低音がかっこよすぎて。イマジナリーフレンドは大森靖子さんと後藤栞菜さんがその世界観を前回に出していて、間違いなくMADだった。
個人的に私はこの組曲というプロジェクトが大好きだ。花譜ちゃんはキズナアイのようなバーチャルアーティストとのコラボはあったが、なかなかバーチャルと現実でのコラボはなかった。そこで組曲プロジェクトが始まり、ついには武道館でコラボでライブを行った。より一般にバーチャルアーティストやバーチャルでのライブはすごくかっこいいものだと伝わっているといいなと感じたりした。
そして花譜ちゃんの卒業記念ライブで披露された「裏表ガール」を歌った。等身大の彼女を表した曲だと改めて感じた。ちなみに私は「私だけど私じゃないんだ、それでももう離れやしない」と言うか歌詞がとても好きだ。またリリックデザインがフォントの上下左右反転だけではなく、ゴシック体と明朝体も混ざっていてとても面白い演出だった。
続いて、武道館は突如クラブと化した。いやクラブ行ったこと無いんだけどね。「フォニイ、マーシャルマキシマイザー、きゅうくらりん、北上のススメ、シル・ヴ・プレジデント、37 Dicks、Bad Girl、蕾に雷、ノンブレス・オブリージュ、神様」を続けて披露した。どれもめっちゃかっこよくアレンジされていて、ペンラを振りまくった。ここで左腕が死に絶えたので右腕に変えた。花譜ちゃんがカバーしているノンブレス・オブリージュが大好きだったのでとても嬉しかった。
続いてもゲストで呼ばれていた東京ゲゲゲイのMIKEYさんと一緒に「ダンスが僕の恋人」を披露した。MIKEYさんのダンスはやっぱりかっこよくって、花譜ちゃんのカバーを勉強中などに聞いていたこともありノリにのってた。
続いてはSINSEKAI STUDIOからORESAMAの二人とコラボで新曲「CAN-VERSE」を披露しました。ORESAMAはHΔGさんとコラボした曲を聞いたことがあるぐらいだったのですが、めちゃくちゃいい曲をたくさん歌っているなぁとライブ終わりに聞いていて感じました。ぽんさんと花譜ちゃんの声が圧倒的だった。
続いてもSINSEKAI STUDIOからVALISの五人がオリジン姿で登場した。VALISも大好きな私はこの時既に「ウワアァアアアアアアアアアアアアアアア」って情緒だった。「神聖革命バーチャルリアリティ」を披露した。VALISのオリジンは今まですべてオンラインで見てきたため、生で見るのは初めてだった。やはりダンスがとても上手くて、かっこよかった。炎がメラメラしたときは最高にテンションが上ったのを覚えている。花譜ちゃんの指揮者もかわいくて可愛かった(ここで脳が死ぬ)。
そして、春猿火、ヰ世界情緒、幸祜の3人が日本武道館に向かうムービーが公開されるが、ここで神椿市建設中で出てきた「L」の正体がラプラスであることが明らかになり、大いなる妄想が膨らみすぎて脳のキャパが超えた観測者はおそらく私だけじゃないだろう。
理芽ちゃんは海外留学なので来られないか、少し寂しいなぁと思っていたら、なんと武道館に駆けつけたのだ!
最初はこれがバーチャルの良さだよな、うんうん。と思っていたらなんと一時帰国していたとのことで、ここでも大いなる妄想で私は苦しんでいた。かふりめてぇてぇ~~~!!!!
花譜ちゃんの放った一言『理芽ちゃんと離れたくない...』って言っていたのは本気で可愛かった。これだけのために再放送のチケットを買ったと言っても過言ではない(過言である)。
VWPが集まり変身した後はVWPメドレーだった。「深淵、魔的、残火、歯車」を披露した。お情との深淵は本当にキラキラしていて何度見ても、何故お情は電子通信部のときはあんなに迷言を生みまくるのにこんなに歌ウマなのだ?と脳が処理を停止する。魔的は可不、裏命でカバーしているものは聞いたことがあったのでかふりめが一緒に打たている姿を見てすっごい幸せだった。理芽ちの歌うときのイントネーションが少し英語っぽさが増していてふふっという気持ちになった。「ただいまバック!」どっかで使おう...。新曲の残火はめっちゃかっこよくて春姉も花譜ちゃんもめっちゃかっこよかった。サビの時メッチャクチャメラメラ(物理)していて会場をアツく(物理)していた。幸祜スとの新曲歯車はアニメ主題歌みたいな曲でかふここがめっちゃ主人公だった。
VWPメドレーの後は「共鳴」を披露した。ペンライトが五人の色に切り替わるパフォーマンスが凄く新鮮で面白かった。コロナが明けたら一番声を出したい曲だなと感じる。
新衣装の「軍鶏」バリバリにカッコいいのにちょこちょこ走り回る花譜ちゃんが本当に鳥みたいで可愛すぎて「えさあげようか?!?!」ってなった。今回もPALOW.大先生が手掛けた最高の特殊歌唱用形態だった。
続いて「過去を喰らう、海に化ける」を披露した。過去を喰らって海に化けて、最後はなんだろうと思ったら、「人を気取る」だった。歌詞の最後、「海に願って歌って化かしてさけんでる僕を、あなたのいない人生を今も喰らって生きている、さよならの味がする」という部分。これを聞いて改めて、過去を喰らうから始まったこの物語はありきたりな成長物語ではなくて、「いつも前向きに生きていけるわけじゃないけど、こうやって生きていくしかない」という力強い曲のように感じ、花譜ちゃんの歩んできた年月をと重ねた。
次の一曲はスマホで撮影して良いと言われた。だが私はペンラを振りたかった。この会場の空気を一秒たりとも逃したくはなかった。そこで友人を全面的に信頼し「きっと撮ってくれている」という考えのもと目一杯ライブを楽しんだ。「不可解」を披露した。
さらに「未観測」を披露した。MVは未公開で不可解弐Q3で公開された曲で、知らない人はスマホで取り続けちゃうのかなぁと不安だったが、切り替わったタイミングでみんな自主的にスマホを切ったのは感動した。民度が良すぎるだろ、観測者。さすがオタクの鑑。
次に不可解、未観測に続く最終局「狂感覚」を披露した。ここでは不可解で積み上げてきた感情に対する、納得入ってなくとも、決着をつけるというような思いが伝わってくる曲だった。歌詞の中にある「お金とかビジネスとか効率とか、そんなの全然美しくないよ、でも僕らそれがないと生きられないから、建前で愛を歌ったり、偽善で人を救ったり、本気で心を揺さぶられたり、騙されたり」という部分がすごい印象に残っている。
ここで前の画面で突然こんな文字が現れた。「Virtual Singer KAF」何が起こるのだろうと待ち望んでいたら突然、「Virtual Singer Song Writer KAF」と切り替わったのだ。これには会場も拍手。私は内心その演出に興奮しながらどんな曲が歌われるのかワクワクしていた。
そして披露してくれた作詞作曲花譜の曲「マイディア」。この曲は花譜ちゃんが高1のときからずっと壁打ちして作った、花譜ちゃんから観測者のみんなへ送る歌だった。聞いている私たちに、花譜ちゃんが何を伝えたかったのか、それは伝わったのかもしれない。歌詞の最後の「my dear 君がどこかで 聴いてくれる、my dear またね 此処から先は僕らのものだ、から今度は 飛べるさ」問部分からは花譜ちゃんの覚悟も感じた気がする。
最後のMCの「ありがとう」で泣きそうになってる花譜ちゃんが不意打ちすぎて「花譜ちゃんが泣いてる?!」という衝撃となんて心の優しい子なんだろう」という想いがいっぺんに来て感情が迷子になった。
そして、エンドロール前に出た、この文書、私は不可解参(狂)の本当の意味を知った時だった。 不可解参(狂)の(狂)はMADだが、英語で表すなら「CRAZY FOR YOU = 君に夢中」
どんなに辛い苦しい分断された世界でも、 だれかやなにかを愛する事が、きっと世界を動かすクレイジーな原動力になるはずだ。
まとめ
長くなったが、これが私がライブを終えた時に抱いたクソデカ感情の全貌だ。ここまで読んでくれた人には素直に感謝でしか無い。こんな変な文を読んでくれてありがとう。
今回の不可解参(狂)は本当にMADなパーティーだったと個人的には思った。ただ、例えMADと言ってもMADではないのかもしれない。花譜ちゃんも最後に言っていたのだが、MADは狂うと訳せる。これは悪くも良くも働く。愛に狂うのもいいだろう。人生に狂うのもいいだろう。そう思えるライブだった。
花譜ちゃんがいたから、私は音楽に救われて、ここまで過ごせたのだと思えた。
日本武道館という景色、私はそれが見られて本当に感動したし、何より最高だった。
花譜ちゃん、最高の物語を見せてくれてありがとう。